ドキュメントKiln を使う
会話とアップデート
Claude Code と Codex の間での会話の引き継ぎ、Antigravity の会話の取り込み、作業の続きを失わずにエージェントの CLI をアップデートする方法を説明します。
Kiln はワークスペースの会話を Claude Code と Codex の間でコピーできるので、もう一方のエージェントが止めたところから /resume で作業を続けられます。また、各パネルを会話とひも付けて管理するので、CLI をアップデートしたり再起動したりしても、元の場所に戻れます。
ワークスペースを連携する
- 設定 → アカウントで Claude Code のアカウントと Codex のアカウントにログインします。詳しくはアカウントを参照してください。
- サイドバーでワークスペースを右クリックし、会話を連携を選びます。
- ダイアログで、同期を保つ会話の数を最近の会話数に設定します。既定値は 20 で、1 から 4096 まで選べます。
同期はワークスペースごとに必要に応じて有効にするもので、Kiln が開いている間に実行されます。対象は、ワークスペースのフォルダー内にあるすべての会話です。Kiln の外で始めた会話も含まれます。
上限の数は、ワークスペース内で最近使われた会話から順に数えます。古い会話を再開すると、再び同期の対象になります。上限を下げると、上限から外れた会話の同期は止まりますが、既存のコピーは引き続き使えます。
同期をやめるには、同じメニューから会話の連携を解除を選びます。すでに作成されたコピーは /resume で引き続き使えます。ワークスペースを閉じると、その同期は一時停止します。
連携は、状況ダイアログに表示されているアカウントの組み合わせにひも付いています。後でアカウントを切り替えても、この組み合わせは変わりません。
もう一方の CLI で続ける
もう一方の CLI で同じプロジェクトを開き、/resume で会話を選びます。連携された会話は、通常のターミナルでも Kiln のアカウントパネルでも、各 CLI の再開リストに同じタイトルで 1 回ずつ表示されます。
以前のメッセージは CLI の通常の会話表示に現れ、次にモデルへ送るリクエストの一部になります。Kiln が独自にモデルへリクエストを送ることはありません。
引き継がれる内容
| 内容 | 結果 |
|---|---|
| リクエストとエージェントの回答 | 文言、改行、コードブロックを保ったままコピーされます。 |
| 会話の名前 | すべてのコピーで共有されます。どちらの CLI で名前を変えてもすべてに反映され、最も新しい変更が優先されます。 |
| シェルコマンドとファイルの編集 | もう一方の CLI に対応するツールがあればそのツールの記録として、なければ読めるテキストとして表示されます。 |
| 画像 | 保持されます。 |
| 推論、プロバイダーの指示、暗号化された記録 | コピーされません。 |
履歴にあるツール呼び出しは再実行されません。ドキュメントや音声など、Kiln がコピーできない内容を含む会話は、一部が欠けたまま完了扱いにはせず、失敗として明示します。
同期が実行されるタイミング
ワークスペース内でエージェントの CLI が動いている間は、入力待ちのときも含め、そのワークスペースの自動同期は一時停止します。CLI が終了してシェルに戻るか、ターミナルが閉じてから約 1 秒後に、Kiln は再び同期します。バックグラウンドの確認は、前回の確認が終わってから 60 秒後に再び実行されます。
コピーされるのは完了した応答だけです。書き込み中の会話は、10 秒間変更がなかった時点で読み込まれます。
Antigravity の会話
連携したフォルダー内の Antigravity(agy)の会話は Claude Code と Codex にコピーされるため、どちらの CLI でも /resume で続けられます。コピーは一方向です。Kiln は Antigravity のファイルを読むだけで、書き込むことはありません。
- リクエスト、回答、ツール呼び出しがコピーされます。Antigravity の推論は Antigravity に残ります。
- ターンは、Antigravity が回答した時点で表示されます。クォータ切れなどで Antigravity が回答しなかったリクエストは、5 分間変更がなければ表示され、その後に Antigravity が回答前に停止したことを示すメモが付きます。
- Claude Code や Codex で続けたターンは、Antigravity には反映されません。
- macOS では、Antigravity アカウントの会話も含まれます。
両方で続けた場合
Kiln が同期する前に同じ会話を 2 つの CLI で続けた場合は、最後に使われた側がメインの履歴になります。もう一方の続きはアーカイブされたブランチとして保持され、その CLI の再開リストから外れます。状況ダイアログで復元を選ぶと、そのブランチがすべての CLI で独立した会話になります。
Antigravity の会話のコピーが優先された場合、元の会話は Antigravity 内でそのまま残り、Kiln はそれ以降その会話を追跡しません。
連携された会話を Kiln 内で開く
ある Kiln パネルで開いている連携済みの会話を、新しい Kiln パネルで開くと、Kiln は前の CLI を停止し、終了を待って最終状態を同期してから、新しいパネルだけを開きます。CLI が終了しない場合、新しいパネルは状況を表示したまま待機します。Kiln が強制終了することはありません。
注意 外部のターミナルやほかのアプリは、この引き継ぎの対象外です。Kiln で会話を続ける前に、それらを閉じてください。
同期の状況を確認する
ワークスペースの同期アイコンをクリックするか、コンテキストメニューから会話の同期状況を表示を選びます。アイコンとダイアログには、待機中、処理中、要確認、一時停止のいずれかの状態が表示されます。完了した会話がすべて同期済みなら、緑のチェックが表示されます。
各行には、会話のタイトル、その会話を保持している CLI、/resume で続けられる場所が表示されます。会話の詳細では、各会話の ID と、失敗した項目の診断情報をコピーできます。
警告が表示されるのは、自分で解決できる問題の場合だけです。
| 警告 | 対処 |
|---|---|
| 接続しているアカウントのフォルダーが見つからない | アカウント設定を開く |
| ストレージがいっぱい、または書き込めない | 再試行 |
| Codex CLI が見つからない | /resume 用に会話を登録できるよう、Codex をインストールします |
無視を選ぶと、別の問題が起きるまでその警告はバッジに表示されなくなります。無視した警告は、無視した警告を表示 の下で引き続き確認できます。対応が不要な状態はグレーで表示されます。再確認を選ぶと、すぐに確認をやり直します。
CLI のアップデート
設定 → アカウント → CLI 更新を開くと、各 CLI のインストール済みの実行ファイルとバージョンに加え、取得できる場合は公開済みの最新バージョンも表示されます。
| CLI | Kiln によるアップデート方法 |
|---|---|
| Claude Code | 設定済みのアップデートチャネルを保ったまま claude update を実行します。 |
| Codex | インストール時に使った Homebrew または npm のインストーラーでアップデートします。独自の方法でインストールした場合は、そのインストーラーが必要である旨が表示されます。 |
| Antigravity | agy update を実行します。最新バージョンは Antigravity が自分で確認するため、Kiln には表示されません。 |
CLI はこのページからアップデートできます。Codex・Claude Code・Antigravity を自動更新(既定ではオフ)をオンにすると、Kiln が開いている間、6 時間ごとに確認します。Kiln は sudo を使いません。
同じ会話で再起動する
パネルで … → 同じ会話で再起動を選ぶと、現在の会話のままパネルを開き直します。アップデートのたびにこれを行うには、更新直後に同じ会話でセッションを再起動(既定ではオフ)をオンにします。この設定では、アップデートがインストールされ、CLI が新しいバージョンを報告した時点で、パネルで生成中の応答が中断されます。再起動してもパネル、レイアウト、作業ディレクトリ、アカウントは保たれます。直前のリクエストを再送したり、ツール呼び出しを繰り返したりはしません。
Kiln は通常の Ctrl-C のシーケンスで CLI を停止します。CLI が停止に応じない場合は、そのまま実行させておき、エラーを表示します。再起動後に元の会話を確認できない場合は、警告を表示して再試行を提案します。
再起動できるパネル
Kiln は、自身が新しく開いた Claude Code と Codex のパネルの会話を、パネルごとに追跡します。2 つのパネルが同じフォルダーを使っていても区別されます。パネルのメニューを開くと、その CLI のバージョンと会話 ID を確認できます。追跡が始まる前からあったパネルや、通常のシェルで入力して起動した CLI は追跡されないため、新しいエージェントのパネルを開いてください。
ヒント Codex は新しいフックを信頼するかどうかを尋ねます。追跡が保留のままの場合は、Codex で
/hooksを開き、Kiln のフックを信頼してから次のメッセージを送ってください。フックが無効になっている場合、自動の再起動は使えません。
Antigravity のパネルはフックなしで追跡されます。Windows では、Antigravity のパネルには記録された会話がないため、自動では再起動されません。
作業のターミナルがなくなった場合、Kiln は元のリクエストを再送せず、記録されている会話を再開します。